恒星塵

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スタンダール『赤と黒』

スタンダールの『赤と黒』、小林正訳の新潮文庫版を読みました。

中学生の終わりだったか高校生になった頃に一度読んだことがあるので、10ウン年ぶりに読み返したわけですが、今見ると下巻から登場するヒロインの片方、侯爵令嬢マチルドのツンデレっぷりが目に付きます。(なんて駄目な今の俺の目)
金髪で美人で自意識が高くて女王然としているんだけど、主人公に向かって主人になって支配してと叫んだり次の日はまた女王に戻ってたり。完璧なツンデレ。このひと頭おかしいよー。
主人公の冷酷かつ天然というキャラも話をややこしてるんですけどね。共に自意識の高い二人の散らす恋の火花が下巻の見せ場です。

この小説の主人公は立身出世の意欲に燃えた青年ではじめ町長の息子の家庭教師となり、やがて町長夫人(もう一人のヒロイン)と不倫関係に陥るのですが、町長夫人だけでなく教え子である息子達にも愛を感じている主人公を見ていると、『作者はやっぱマザコンのエディプス野郎なのかなあ?』と考えたりと色々な意味でなかなか楽しめる話でした。

人間がいてドラマがあって人間が構成する社会の猥雑なパワーがあって、やっぱこの頃のフランス文学は面白いわ。
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  1. 2005/08/19(金) 00:09:00|
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『クリエイション・レコーズ物語』を読んだ。

クリエイション・レコーズ物語
パオロ・ヒューイット/伊藤英嗣
ぼくはアシッドなんかやってない。コカインを一晩中やってただけだ。(アラン・マッギー)

イギリスのインディーレーベル、クリエイションの歴史を関係者へのインタビューによって振り返ったドキュメント本。
メディアの違いはあるけど、ブリットポップが英国を席巻した当時のOasis vs. Blurを扱った映画『Live Forever』の形式を想像して貰えばOK。

前半は、スコットランドの田舎から出て来て手探りでレーベルを立ち上げる青春モノと言った風情。
中盤からは所属アーティスト(主にプライマル、マイブラ、ハウスオブラブ、オアシス)の素顔や奇行の数々(特にハウス・オブ・ラブのガイ・チャドウィックの馬鹿っぷりには感動した)など。
そして、マンチェスターでダンスとドラッグ抜きには語れないムーヴメント、アシッドハウス=マッドチェスターが始まると揃いも揃ってドラッグの海に溺れる。
原題が"This Ecstasy Romance Cannot Last"(=このエクスタシー(=MDMA、麻薬)のロマンスは続かない)と言うように、この本の半分くらいはドラッグの話です。それで冒頭の社長のアラン・マッギーの言に戻ると。

この本に書かれているのはラリった話、馬鹿話、面白話ばかりで、英国で有数のインディーレーベルを作り上げた男の成功実話みたいな観点では役に立ちそうな話なんてのは一欠片も入ってないのが良かったですね。

クリエイションの音楽を知っている人や笑える話(半分くらいは失笑かも知れませんが)特にそれが実話ってのが好きな人にはお勧めかも知れません。青春モノとしても読めますよ。作為がなくて歪な形がそのまま出たって取ればある意味優秀な青春モノとして。1900円もするので俺は図書館で借りて読みましたが。
  1. 2005/05/13(金) 23:57:00|
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鈴木カオリ『青葉台駅チャリンコ2分』を読んだ。

青葉台駅チャリンコ2分
鈴木カオリ
小学館(2005)

「電車男」に対抗して「自転車女」。
雑誌ビーパルに連載されていた、横浜市青葉台にあるMTBプロショップ轍屋の奥様が、自堕落していた大学時代に突発的に自転車に目覚め、それまで女子選手がいなかった自転車部に入部し自転車に打ち込み、現在の自転車屋の奥様になるまで忙しく人生を駆けて来た20代を回顧した私小説。

とにかく直情径行型のヒロインが無駄にエナジー溢れていて可笑しい。漫画のキャラみたいだ。(その若気の至りパワーと感情のプラスマイナスの振幅の幅が面白いと思う人とウザーって思う人の両極に分かれそうではあるけど)

体当たりの負けず嫌いで人とぶつかりまくりだけど最終的には相手を認めて飲み込むだけの度量があるって…お前は70年代の熱血少年漫画の主人公か!ってツッコミを入れたくなります。

元編集者と言うことですが、文章はあまり洗練されていません。と言うか文体が小説っぽくなくてWEB日記風なのですね。「電車男」のような極端なものではありませんが。そして性格同様に細かい所で立ち止まることがなく前へ前へとテンポが良いのでダイナミックに読ませます。俺なんかは体育会系寮生活や専門雑誌編集部ならではの細かいリアリティとかどうでも良い蛇足話にもっとページを割いて欲しいが、そういう横道にはあまり逸れずにドンドン先に進んでしまう。要は作者に懐古的な気分があまり無いみたい。(年齢からしてもそりゃそーなんだけど、それにしてもアッサリしてる。)そんな感じなので、読んでるこっちも前向きな気分になって来ます。たとえ暗くなりがちなエピソードでも。

20代ってのは学生生活から就職、転職、出会いに結婚、病気に挫折など環境の変化が重なる時期で、振り返ると一番忙しい時期なのかもね。共感出来る箇所も多く、面白可笑し悲しくグッと来ながら読めました。読みやすいし元気が出るしで忙しい人にお勧め。
  1. 2005/04/07(木) 01:11:00|
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散歩の達人2月号「千住THE下町」特集を買ってきた

散歩の達人 2月号
特集:千住THE下町
交通新聞社(2005)


地元ってことで買ってきました。
地元に住んでいると逆にこういう本に載っている飲み屋とか食べ物屋とかにはあまり行かないもんです。職場がこちらって人の方が店には詳しいでしょうね。

そんな私ですが、最近は北千住の街をそぞろ歩きするようになりました。ここ数年、宿場町通りを中心に新しい店が沢山出来て活気が出てきたような気がします。今が一番面白い時期かもしれません。

行きつけを作るほど外に飲みに出ない私ですが、お勧めの店はCAFE&BAR「蜂の巣」です。この店ではなんとレーベンブロイ、ギネス、バスペールエールの三種類のドラフトビールが楽しめます。北千住でそれって凄く頑張っている事なので応援したいです。(ビールは儲からないしアシが早いので量が出ないとツライのです)
毎日通りにある姉妹店のBAR「Refuge」はまだ行った事がないのですが、載っている写真を見るとこちらもヨサゲです。その内行ってみたいと思います。

超有名居酒屋「大はし」は親父のテリトリーなので、知り合いに案内しろって言われた時以外はまず行きません。が、当然お勧めです。とりあえず肉とうふは食っておくべき。
  1. 2005/01/27(木) 02:17:00|
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宇宙の片隅アダチクに生息する生命体のスーダラ日記:D

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